第36回(2022年度)
みのお市民人権フォーラム
参加方法
第36回(2022年度)みのお市民人権フォーラムは、
「全体会」(12月3日(土)午後1時30分から。メイプルホール)と
「分科会」(12月4日(日)、10日(土)、17日(土)。らいとぴあ21)を開催します。(詳しくは、このページの下のほうをご覧ください。)
参加方法にはリアル会場参加とオンライン視聴の2つの参加方法があります。
リアル会場参加ご希望の方は、事前の申し込みは、不要です。
「参加協力券(チケット)」を「取り扱い所」でご購入の上、開催日当日に直接会場へお越しください。
「参加協力券(チケット)取り扱い所」は、箕面市内に11か所あります。
全体会と一部分科会ではオンライン視聴が可能です。
オンライン視聴について
本年のフォーラムでは、全体会と一部分科会においてオンライン視聴が可能となっております。
全体会はリアルタイムでの視聴と見のがし配信があります。
一部分科会はリアルタイムでの視聴のみになります。
「全体会」の 見のがし配信(録画視聴)について
みのお市民人権フォーラム 「全体会」の録画を、後日に、オンライン(YouTube)で視聴できます。申し込まれた方に、視聴方法をメールにてお知らせします。
「全体会」の 見のがし配信(録画視聴)の申し込みは、2023年1月10日(火)まで受け付けています。
「全体会+分科会フリーパス」チケットをお持ちのかた
このチケットをお持ちのかたは、全体会の当日に会場リアル参加したかたも、見のがしたかたも、どちらも追加料金なしで録画を視聴できますが、申し込みが必要です。下記のURL(QRコード)からお申し込みください。
申し込み:要
「全体会+分科会フリーパス」チケットをお持ちでないかた
下記のURL(QRコード)から申し込みいただくことで視聴することができます。
後日にチケット料金(1,000円)の支払いが必要になります。後日、振込先をお知らせしますので、入金をお願いします。恐縮ですが、振込手数料もご負担ください。
申し込み:要
すでに全体会の「オンライン視聴」を申し込み済みのかた
12月10日頃に録画視聴方法メールをお送りします。申し込みは不要です。
申し込み:不要
全体会の見のがし配信の申込みはこちら
「全体会+分科会フリーパス」チケットをご購入された方のみになります。
全体会のオンライン視聴は終了いたしました。たくさんのご参加ありがとうございました。
引き続き「見のがし配信」(録画視聴)をご希望の方は上記よりお申し込みください。
見のがし配信:2022年12月15日(土)〜2022年1月15日(日)まで
申し込み:2023年1月10日(火)まで
分科会のオンライン視聴申込みは
こちら
「全体会+分科会フリーパス」「分科会フリーパス」いずれかのチケットをご購入された方はお申し込みいただけます。
分科会のオンライン視聴の申し込みは、各分科会の開催前日まで受け付けております。
一時保育・外国語通訳・点字資料について
一時保育(2歳以上)・外国語通訳・点字資料の必要なかたは、事前のお申込みが必要です。11月20日(水)までに、下記よりお申し込みください。
点字資料は、作成・郵送に時間を要しますので、早めにお申し込みください。
開催の言葉
新型コロナウイルス感染症の感染拡大に翻弄された2年間の「みのお市民人権フォーラム」でした。
コロナ禍で顕在化してきた差別の現実を皆さんとともに話し合い、考えていこうとした一昨年の「人権フォーラム」は、中止の決定をせざるを得ませんでした。昨年は、「全体会」のみオンライン開催となり、「コロナ禍での人権」について、テーマ別に語り合う分科会は断念し、2つの分科会テーマの講演会を「みのお市民人権フォーラム協賛事業」として開催するという変則的な開催になりました。
本年度の持ち方について実行委員会では、1986年から続く、毎年12月の人権週間にはなくてはならない箕面ならではの取り組みとして定着している、一切の差別を許さないために話す、語る、伝える、分かち合う人権フォーラムの開催を、感染状況を見定めながら、昨年度の経験を踏まえ、より良い方法での開催を議論してきました。そして、パンフレットに記載していますとおり、「第36回(2022年度)みのお市民人権フォーラム」を12月3日(土)の全体会と12月4日(日)、10日(土)、17日(土)の分科会を、会場リアル参加とオンライン視聴の併用で開催いたします。そして、いっさいの差別を許さず、ひとがひととして豊かに生きていくための在り方を参加者の皆さんとともに深めていけたらと考えています。なお、オンライン対応等で、日程につきましては分散していますが、いずれも土・日開催になっています。今までの参加者から「参加したい分科会が重なっていて迷いました」と伺っていましたが、本年度はすべての分科会参加も可能です。「ピンチをチャンス」と考え、参加をよろしくお願いいたします。
全体会では、講師に斎藤幸平さんをお招きし、「斎藤幸平さんと考える『現在・未来、そして人権』」というテーマで、一方的な講演会だけでなく、双方向での意見交換ができるような、講演とトークの企画を考えています。斎藤幸平さんは、「『知らない』を言い訳に差別問題から目を背けるのはマジョリティー(多数派)の特権だろう。だから私は学びたいと思った」と語っておられます。実際に現場での聞き取りやフィールドワークを通し、部落との出会い、環境・貧困・在日外国人等の人権に関する問題意識について提起していただき、参加者の皆さんとともに語り合い・分かち合える機会になると考えています。
最後になりましたが、本フォーラムの開催に対し、様々なご支援をいただいています各種団体の皆さん、協賛金等でご協力いただいた企業、事業所の皆さん、会場設営、オンライン機器へのサポート、手話、点字、要約筆記、一時保育等でご協力いただきます皆さんをはじめ多くの市民の皆さんのご支援により、コロナ禍の中ではありますが、第36回みのお市民人権フォーラムが開催できますことに深く感謝申し上げます。
第36回(2022年度)みのお市民人権フォーラム 実行委員長
全体会
記念講演テーマ
斎藤幸平さんと考える「現在・未来、そして人権」
講師:斎藤幸平さん(東京大学大学院総合文化研究科 准教授)
前半:講演
後半:質問・トークコーナー
人権問題に向き合い、取材を通して箕面市にも来られた斎藤幸平さんと若者たちがフリートークで語り合います。
開催日時:2022年12月3日(土) 13:30~16:20
会場:メイプルホール大ホール + オンライン視聴(同時開催)
斎藤幸平さんメッセージ
箕面市のみなさん、こんにちは。今年の人権フォーラムを担当させていただくことになった斎藤幸平です。
残念なことに日本では、「人権」という概念が十分に根付いているとは言い難い。毎日のように目にする外国人やトランスジェンダーといった「マイノリティ」の方々への差別に、私も心を痛めています。
『人新世の「資本論」』で「SDGsはアヘン」と批判したのは、(みせかけの)環境対策アピールばかりに力を入れ、人権問題を無視する日本のSDGsに疑問をもったからでもあります。日本では人権問題は途上国の貧しい人々の話だと思われているのかもしれません。けれども、日本にも人権問題で苦しんでいる「マイノリティ」は大勢いる。そして、私たち自身も学校でのいじめ、職場でのセクハラ・パワハラなどの人権問題で苦しんでいる。そろそろ社会の側が変わるべき時です。
だから、新しい社会のありかたを考えましょう。
当日、みなさんとお話できるのを楽しみにしています。
プロフィール
斎藤 幸平 さん
東京大学大学院総合文化研究科准教授。1987年生まれ。博士(哲学)。専門は経済思想、社会思想。2017年から2021年まで、大阪市立大学准教授として勤務。2018年に、マルクス研究における最高峰「ドイッチャー記念賞」を日本人初受賞(当時31歳で史上最年少)。45万部を超えるベストセラー『人新世の「資本論」』は、「新書大賞2021」「アジア・ブックアワード年間最優秀図書賞」を受賞。現場重視の取材力・行動力と実感に基づき、貧困や労働問題など様々な社会問題についても積極的に発信、マスコミやSNSでも活躍中。最新著書『僕はウーバーで捻挫し、山でシカと戦い、水俣で泣いた』
水平社創立100年記念パネル展示
水平社100年の歩みから見る、部落問題の歴史と今
展示場所:メイプルホールロビー
分科会
「教育(子ども)」分科会
「慣れる」ということについて考える ~多様な人との対話から生まれるもの~
12月4日(日)10:00 ~ 11:30
萱野中央人権文化センター(らいとぴあ21)3階ホール
(オンライン視聴同時開催)
2年以上猛威を振るう新型コロナウイルス。感染が拡がりはじめたころにあった「不安」「恐れ」はいつの間にか自身の中で「慣れ」というものに変化しています。この「慣れ」は、正体がわからない「モヤモヤ」を生み出します。その「モヤモヤ」の正体を自分自身に問い、「多様な対話」の中で解放しながら、「今、子どもと向き合うときに大事にしなければならないもの」をみんなで一緒に考え語り合える分科会です。
講師
若杉 逸平 さん
「ひらけごま。」代表/一般社団法人 ひらけエデュケーション 代表理事
個人事業「ひらけごま。」では、【ありのままの自分を大切に】というメッセージを、自作の絵本やLINEスタンプなどをとおして伝える活動をしています。他にも法人の代表を務め、学校の先生をサポートする活動などもしています。
岡村 直哉 さん
箕面市立萱野北小学校 教諭
箕面市でさまざまな「人権教育」や「対話」を大切にした授業を学校で行っています。また、箕面市人権教育研究会事務局に所属したり、らいとぴあ21のイベントや教育委員会実施の初任者研修などにも参加・助言をしています。
企画担当
- 箕面市PTA連絡協議会
- 箕面市人権教育研究会
- 箕面市教職員組合
- 部落解放箕面市民共闘会議
- NPO法人 暮らしづくりネットワーク北芝
- 箕面市教育委員会 保育幼稚園総務室
- 箕面市教育委員会 生涯学習・市民活動室
- 箕面市教育委員会 児童生徒指導室
- 箕面市立せいなん幼稚園
「女性」分科会
女性の視点から戦争を読みとく ~ウクライナ、沖縄そして…~
12月4日(日)13:30 ~ 15:30
萱野中央人権文化センター(らいとぴあ21)3階ホール
(オンライン視聴同時開催)
2022年(令和4年)2月、ロシアがウクライナに侵攻し、未だに終結の目処もたたないまま戦争が続いています。
第二次世界大戦以降も世界中で戦争が続いており、それらの紛争地域では、女性に対して性暴力をふるうだけでなく、敵対する兵士に心理的なダメージを与える目的で、女性を強奪し、男性の所有物として支配することを組織的に行うということが国際的な女性たちの運動によって明らかになっています。
また、国内では、今も沖縄の米軍基地の兵士による性暴力が続いており、女性の安全がおびやかされている現状があります。
戦争、軍隊という組織は、長い歴史の中で女性の人権を深く傷つけてきました。今、世界や日本で起こっていることをジェンダー平等の視点からとらえ、身近にある戦争や軍隊、基地を自分の問題として学び直していく機会にしたいと考えます。
講師
秋林 こずえ さん
同志社大学大学院 グローバルスタディーズ研究科 教授
ジェンダーの視点から戦争と平和、また軍事基地と軍隊駐留の意味について考え、沖縄のフェミニストとともに国際的な平和運動で活動しています。主な著書に『沖縄にみる性暴力と軍事主義』(共著)、『国際社会における「紛争と性暴力」』(『女性・戦争・人権』18号)など。国際NGO「婦人国際平和自由連盟(WILPF)」理事。
企画担当
- 箕面市人権啓発推進協議会 男女協働参画啓発研究部会
- NPO法人 市民活動フォーラムみのお
- 箕面市人権文化部 人権施策室
「障害者」分科会
誰もが安心して暮らせるまちづくりをめざして ~「人権の街みのお」であり続けるために~
12月10日(土)10:00 ~ 12:00
萱野中央人権文化センター(らいとぴあ21)3階ホール
(オンライン視聴同時開催)
障害者関連施設の開設や移転に際し、頻発している反対運動。かつて箕面市で起こった「障害者関連施設」と「地域」間における摩擦や、その解消に向けた動きについて振り返りながら、地域での共生について双方向での理解を獲得しつつ、より良い関係性を築くためにはどのようにすれば良いのか。「障害者関連施設」と「地域」の両方の立場から考えます。
講師
栗原 久 さん
一般財団法人 フィールド・サポートem.代表理事/社会福祉士/日本福祉大学実務家教員
1990年度~2015年度、(一財)箕面市障害者事業団で就労支援等に携わり、その後、「(一財)フィールド・サポートem.」を設立、障害者就労・雇用の促進や虐待防止等の研修、講演、コンサルティングなど幅広く活動中。
植田 恵美子 さん
社会福祉法人 息吹 理事長
1993年「みとい会もみじの家」入職、2003年に法人認可され、社会福祉法人「息吹(いぶき)」に。現在、理事長。箕面市で一貫して精神障害者の支援に携わってこられました。「パオみのお(障害者地域活動支援センター)」施設反対運動の経験から、昨今の反対運動を語られます。
企画担当
- (一財)箕面市障害者事業団
- (社福)箕面市社会福祉協議会
- (社福)息吹(地域活動支援センター パオみのお)
- NPO法人 箕面東部自立センター ZEROの家
- 障害者の働くパンハウスワークランド
- NPO法人 そよかぜ
- NPO法人 箕面市障害者の生活と労働推進協議会
- 箕面市障害者共働事業所 たんぽぽ
- 豊能障害者労働センター箕面市人権文化部 人権施策室
- 箕面市地域創造部 箕面営業室
「部落問題」分科会
全国水平社創立100年に考える水平社宣言から読み解く人権教育
〜エンパワメント、レジリエンス、コミュニケーション力の視点から〜
12月10日(土)13:30 ~ 15:30
萱野中央人権文化センター(らいとぴあ21)3階ホール
(オンライン視聴同時開催)
全国水平社創立から100年が経ちました。この100年、様々な取り組みによって被差別部落を取り巻く環境は大きく改善されてきました。しかし、残念ながら、まだまだ厳しい差別の実態があるのも事実です。特にインターネット上での誹謗中傷や動画投稿などのアウティング行為は部落問題とのマイナスの出会いの機会となり、近年の調査でも見られる「部落問題を知らない、学んだことのない」層の増加と相まって、間違った知識に基づく偏見と忌避意識を生み差別をより助長することに繋がります。
今回の部落問題分科会では、誰もが尊重される豊かな社会の実現に最も必要な要素のひとつとしての人権教育を水平社宣言の精神を読み解くことで学び、私たち一人ひとりの行動に返していく機会にしたいと思います。
講師
谷口 研二 さん
公益財団法人 福岡県人権啓発情報センター 館長
福岡県中学校教諭、県教育庁指導主事・課長補佐、小・中学校長を歴任。その間、「人権教育の指導方法等の在り方について〔第三次とりまとめ〕」(文科省)策定に参画。福岡教育大等の講師、(公社)福岡県人権研究所事務長を経て、現職。著書に『人権教育の新しい地平へ-同和教育の視点と「かがやき」活用の可能性』、共著に絵本『とうちゃんはトビ』、『しめかざり』、劇『足場』(部落解放文学賞)等。
企画担当
- 部落解放同盟大阪府連合会北芝支部
- 箕面市人権協会北芝地域協議会
- NPO法人 暮らしづくりネットワーク北芝
- 箕面市人権啓発推進協議会 同和問題啓発研究部会
- 箕面市健康福祉部 生活援護室
「在日外国人」分科会
在日コリアンが語る多文化共生
12月17日(土)10:00 ~ 12:00
萱野中央人権文化センター(らいとぴあ21)3階ホール
※オンライン視聴はありません
京都府宇治市のウトロ地区の放火事件や大阪府茨木市のコリア国際学園での放火事件など、ヘイトクライムと考えられる事件が多発しているように思います。このような事件が起こる原因、背景や問題点はどこにあるのでしょうか。偏見や差別感情がどのようにして生まれてくるのでしょうか。このような事件を起こさせないために、「今すべきことは何なのか!」を今一度考える機会にしたいと思います。
講師
郭 辰雄 さん
特定非営利活動法人 コリアNGOセンター 代表理事
1966年、在日コリアン三世として大阪市で生まれ、神戸学院大学を卒業後、在日韓国民主人権協議会の事務局長を歴任、現在、(特活)コリアNGOセンターの代表理事。(一財)ウトロ民間基金財団理事長、(一社)大阪コリアタウン理事、等を兼任。差別のない多民族共生社会実現に向けた事業、在日コリアンの子どものアイデンティティ教育、大阪コリアタウンを舞台とした人権・歴史研修・異文化体験プログラムを実施。
著書『インターネットとヘイトスピーチ 法と言語の視点から』等、多数の著書があります。
企画担当
- 箕面市人権啓発推進協議会 在日外国人問題啓発研究部会
- トッキの会(箕面市在住在日韓国・朝鮮人保護者の会)
- (公財)箕面市国際交流協会
- (公財)箕面市メイプル文化財団
- 箕面市在日外国人教育研究会
- 箕面市人権文化部 文化国際室
- 箕面市教育委員会 人権施策室
- 箕面市健康福祉部 障害福祉室
- 箕面市みどりまちづくり部 公園緑地室
会場のご案内
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みのお市民人権フォーラム開催会場および参加協力券(チケット)取り扱い所
メイプルホール
TEL 072-721-2123
萱野中央人権文化センター(らいとぴあ21)
TEL 072-722-7400